お仏壇の種類:代表的な種類から逸品仏壇まで
代表的な4種類。モダン仏壇、唐木仏壇、金仏壇、半モダン仏壇
長い間、日本人の心の拠り所として存在してきたお仏壇。江頭仏壇店では、お客様に分かりやすくご案内するために、大きく4種類に分けました。現在も製造されている従来の形の「金仏壇」と「唐木仏壇」にくわえ、現代の洋風な住宅やマンションにも適した「モダン仏壇」、「半モダン仏壇」です。
「モダン仏壇」は、小型化と高いデザイン性が魅力です。「伝統型唐木仏壇」は、100年以上の伝統を持ち、黒檀(こくたん)や紫檀(したん)など東南アジアや国産の銘木を使ったお仏壇です。「伝統型金仏壇」は、江戸時代から続くお仏壇で、多くは浄土真宗の門徒に利用されています。「半モダン仏壇」は、伝統型の唐木仏壇にモダンの要素を取り入れたお仏壇です。
お仏壇の選び方
お仏壇の様式や仏具の用途には意味があり、浄土真宗を信仰する方は金仏壇、そのほかの宗派の方は唐木仏壇というような区別で昔から選ばれていました。また、飾り方、お供えの仕方、位牌の場所など、宗派による細かい違いは、宗派に合ったお仏壇が使いやすくできています。しかし、最近ではライフスタイルの多様化や、住環境の変化などで部屋の雰囲気を損なわないようなデザインのお仏壇を求める方が増えてきました。
現在は宗派によるお仏壇に括りは、あまりありません。お仏壇は、毎朝の挨拶、お茶やお供え物をするといったお勤めが大切です。ご自身がお勤めしたくなる仏壇を求められるとよいと思います。檀那寺 (だんなでら。自分が所属しているお寺)に確認され、店頭でご相談ください。
素材×様式×産地×職人で生まれる高品質な逸品仏壇
通常、お仏壇は大きくなれば、その分、価格は高くなります。しかし、素材、彫刻、金具、金箔、塗装、あるいは職人のキャリアや産地などにより、小さくても価格の高いお仏壇も数多く存在します。私たちはそういうお仏壇を「逸品仏壇」として展示し、一般の唐木仏壇、金仏壇と区分し取り扱っています。
素材には、入手が大変困難になっている輸入材の紫檀や黒檀などを使用したり、木目の美しい屋久杉など大変希少な銘木を使用したりします。また銘木の木目を使用し、細部にまで手が施された見事な彫刻。本漆や金箔、錺金具、蒔絵、宮殿など、熟練の職人の技によって作られたお仏壇は、「逸品」と呼ぶにふさわしい風格をまとっているのです。